遺言ノートの意味について
遺言ノートというものがあります、エンディングノートともいますが自分の意志を亡くなった後に伝えるものです。
遺言書とは違って法的な拘束力はないのですが、自由に書けるので人気があります。
わたし自身はそんな年ではないので自分で書いたことはないのですが、おじが病気になって書きたいといわれ手伝ったことがあります。
ノートの形式は自由ですが市販されていたものを使って書きました。
そこで書いたのは叔父の病気の事や助けてもらったお礼など、詳しい内容までは読みませんでしたがどんなことを書いたらいいのか相談を受けました。
このノートの意味は遺言書の場合法的な手続きですから、形式張ったことしか書くことができず家族へのお礼や言いたいことを書くことができないです。
けどそれでは病気が悪化してきて話せなくなったり、意思の疎通ができなくなった時に伝えれない思いが残ってしまいますのでそのために書くものです。
むかしは病気になるとすぐ亡くなってしまうことが多く、その寸前まで意識があるのが普通でしたけど。
今は意識がなくなってからも何年も生き続けるので、自分の思いを早めに伝えておきたいという意味でこういう物があるのだと思います。
叔父は年でしたが病気の状態はそれほど悪くはなかったので、あらかじめ書いておこうという意味でやっていました。
ですから何を書けばいいのか悩んでいたようで、わたしは書き方の方法をあちこちで調べてこう書くと良くなるとアドマイスしていました。
最初の頃はお礼や自分の考えを書いていたのですけど、時間とともに具合が悪くなってきたのであまり良い事ではないのですが葬式の方法なども書くようになりました。
叔父はあまり派手なことが好きではなかったので葬儀やお墓なども立派にせず、それなりでいいと書いていました。
このノートの意味は家族や親戚へのお礼と自分が亡くなった時の葬儀の取り決めなどを書いておくもので、遺言書では書きづらいですから予め書いておいて家族が困らないように配慮するものです。
これを書いていて大変そうに思えたのはやはり自分の死を考えつつ書かなければいけないので、その精神的な負担があって筆が進まないことが多かったです。
わたし自身に置き換えて想像してみても、自分が亡くなった後のことを考えたり文に書くのは気の進まないことですし大変だなと思っていました。
結局叔父はまだ健在で書いたものは使われていないのですけど、病気が悪化してからでは書けませんから早めに書くべきだなと思っています。